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近視について

近視の割合は

近視

私たちの目は、生まれてから成人に至るまで眼球は徐々に成長していきます。生まれたときは軽度の遠視ですが、眼軸長(目の長さ)が長くなっていくにつれて目の構造上、近視になっていきます。 また、私たち日本人は欧米の諸外国と比べ近視自体の有病率が極めて高いようです。H20年度の文科省の発表では、0.7未満の割合は、幼稚園児6.9%、小学生18.7%、中学生40.2%、高校生45.5%となっています。

 

 

近視が進行する原因は?

近視の進行に関して世界中で様々な研究がなされています。アメリカやオーストラリアなどで行われた信頼性があるコホート研究を要約すると、

 

近視の進行は 1)遺伝的因子にもっとも影響を受け、2)田舎より都市部の方が速く、3)近業(DSやマンガ、勉強など)の程度が強いほど速く、4)戸外活動(外で遊ぶ、スポーツするなど太陽光を浴びる)により発症が抑制され、5)IQや学歴と相関があることが明らかになっています。

 

例えば、両親共に近視の子供は、両親いずれも近視でない子供に比べ、近視になるリスクが8倍高く、片親のみが近視の子供は、両親いずれも近視でない子供に比べて、近視になるリスクは2倍高いことが明らかになっています。

近視の進行予防は?

様々なことが言われていますが、近視予防効果と眼軸長伸展(目が大きくなること)抑制効果がはっきりと確認された治療法には

 

1)アトロピン点眼(目薬)等、

 

2)累進屈折力レンズ(メガネ)しかありません。

 

1)は直接眼軸長伸展を抑制しますが、副作用の問題があり現実的ではありません。 2)は効果が不十分であり近視予防治療としてはお勧めできません。 また、最近はオルソケラトロジーが近視の進行を抑制するという発表がなされていますが、まだ一般的ではありません。

では、近視になったらどうすればよいのでしょうか?

近視の進行を抑制することは現時点では不可能だと思います。そのなかでも比較的できそうな事項をまとめてみました。参考にされてはいかがでしょうか。

 

●本やノートと目の間を30cm以上はなす。

●鉛筆はHB以上の濃いものを使い、字をあまり小さく書かない。

●暗いところで本を読んだり字を書いたりしない。

●乗り物の中で本を読んだり、寝転がって本を読んだりしない。

●部屋の明かりは、白熱電球なら40~60W、蛍光灯なら15~20W以上が目安です。

●机と椅子は自分の体にあった物を使う、姿勢に気をつける。

●テレビは離れてみる。長時間見ない。見るときは、30分毎くらいに休憩を入れる。

●ゲーム(特にDS)は極力しない。近業が長時間続く可能性高いです。

近視治療について

近視になってしまった場合、どのような矯正方法があるのでしょうか。近視の矯正法としては眼鏡が一般的です。眼鏡は目に触れることなく近視や乱視を矯正することが出来ますので最も簡便で便利な矯正方法と言えます。成長期(こども)の眼鏡、中年期の眼鏡、中高年の眼鏡は考え方が若干異なります。

 

次にコンタクトレンズが挙げられます。現在、国内のコンタクトレンズ装用者は1500万人以上と言われ、かなりの方が使用しています。眼鏡と異なり目に直接触れて近視や乱視を矯正しますので、アレルギー性結膜炎やドライアイを起こす方がいらっしゃいます。また、不適切な使用法などで角膜感染症などを引き起こすこともあり重症化した場合は後遺症が出る可能性もあります。適切なコンタクトレンズの使用を心がけ、定期的に眼科検診を受けることで、合併症をなくし快適に生活することが出来るようになります。

(眼合併症に関するアンケート調査結果はこちら)

 

基本的に当院ではまず眼鏡での矯正をお薦めしており、希望の時がある方には合併症のことを理解して頂いた上でコンタクトレンズを処方しております。

 

その他のオプションとしてオルソケラトロジーやレーシック、有水晶体眼内レンズ(ICL)などがあります。 当院ではオルソケラトロジーとICLを行っております。

オルソケラトロジーとは寝ている間にコンタクトレンズを装用し目の屈折を変えることで日常裸眼で過ごせるという治療法です。ホコリのする場所で仕事をしなければならない方やスポーツされる方が適しています。 また重症でないドライアイの方やパソコンを長時間する方でコンタクトレンズが辛い方など、通常のコンタクトレンズが適さない方はオルソケラトロジーも一つの方法です。

 

また強度の近視の方は眼鏡での生活が辛い場合があり、ドライアイやアレルギー性結膜炎、ホコリの中での仕事が多い方などは有水晶体眼内レンズ(ICL)という選択肢もあります。これはH22年2月に厚生労働省で認可を受けたレンズで、目の中にレンズを埋め込んでしまうと言う矯正方法です。 強度の近視の方はレーシック(角膜を削る矯正方法)では十分に対応できませんでしたが、ICLは優れた矯正効果を発揮します。

 

繰り返しますが、基本的には通常の眼鏡とコンタクトレンズによる矯正をお薦め致しますが、上記のようなコンタクトレンズで生活に支障が出る場合のオプションとしてオルソケラトロジーやICLを検討されると良いかと考えます。

 

矯正法の特徴

  長所 短所
眼鏡 簡便、合併症がない フレームの煩わしさ、強度近視、乱視には像が小さい、ゆがみ、矯正不良など
コンタクトレンズ 簡便、視界良好 ドライアイ、アレルギー、まれな感染症などの合併症
オルソケラトロジー(自費) 簡便、視界良好、日中裸眼で過ごせる、元に戻せる 夜間にコンタクト装用、コンタクトレンズと同様の合併症、中止すると元に戻る
レーシック(自費) 眼鏡から解放される 手術であること、まれな合併症がある、強度近視には無理、元には戻せない、高価
有水晶体眼内レンズ(ICL)(自費) 眼鏡から解放される、強度近視にも対応可、レーシックより見え方よい、合併症起きかけたら摘出可、元に戻せる 手術であること、まれな合併症がある、高価

<よくある質問>   

オルソケラトロジーについてはこちら   

有水晶体眼内レンズICLについてはこちら

仮性近視(治る近視)

仮性近視とは

まだ小さいお子さんの場合、うまくピント調整が出来ずに、本当は近視ではないのにあたかも近視のように指摘される仮性近視の場合が時々あります。

 

近くのものを見るときには、眼の中のレンズ(水晶体)がふくらんで厚くなります。この調節は、毛様体筋という筋肉が緊張したりゆるんだりしながらレンズのふくらみ具合を調節しています。本を近づけて読みすぎたり、長時間ゲームをしたりするとこの筋肉が縮んだ状態が続き、レンズが薄くならないために遠くが見えにくくなってしまいます。これを調節緊張といい、仮性近視と呼んでいます。

 

短期の調節緊張による仮性近視であれば、正しい治療と生活習慣の見直しで回復も可能です。小学校低学年の子供など、低年齢ほど仮性近視の割合が多いとされており、年齢が上がるにつれて、仮性近視の確率は減っていきます。

 

 

仮性近視の検査

仮性近視かどうかを調べる方法は、一時的に調節を取り除いてしまうサイプレジンという点眼を行います。点眼することにより本来の屈折が分かりますので、その検査にて近視が減るお子さんは、点眼治療等を行うことで視力の回復が得られます。就学前や小学校低学年のお子さんに時々見られますが、小学校高学年以降になると本当の近視の割合が多くなっていきます。検査後半日くらい眩しくなり、ピントがあいにくくなるといった状態になりますので、土曜日などをお勧めしています。

仮性近視の治療法

仮性近視と診断された場合は点眼治療やワックなどの訓練を行いますが、本物の近視に対しては治療効果がないため、基本的に治療を行っておりません。しかし、仮性近視かどうかの検査をご希望されず、とりあえず治療をご希望される方も多くいらっしゃいます。その場合は視力が改善するかどうかは分かりませんので、1,2ヶ月治療を行っても視力の改善が見られないお子さんは、本物の近視になっていると判断し、本人が不自由を感じていれば、眼鏡を作ってあげると良いでしょう。

 

仮性近視については、専門家の間でも意見が分かれるところで、全く存在しないという医師もいます。しかしながら、調節緊張の目薬や、ワックなどの訓練で回復するお子さんがいるのは事実で、時に小学校高学年でも仮性近視であることもあります。どちらが正しいというのはありませんので、当院では、上記を踏まえ、検査後必要な方、ご希望がある方などに下記治療を行っております。

 

目薬による治療

毎日寝る前に、毛様体筋の緊張をとる目薬(ミドリンM)を点眼します。点眼後30分から1時間で毛様体筋の緊張が取れ、その状態が3~4時間続きます。それを毎日繰り返すことで、毛様体筋が緊張しっぱなしにならないようにします。

ワックによる望遠順応治療

ワックという機械を使い、毛様体筋の柔軟体操及び望遠順応を行います。機械をのぞいて両目で遠近感のある写真を見て頂きます。5分間に6枚の写真が入れ替わりますので、お子さんでも飽きずに治療できます。写真が離れたり近づいたりするのを目で追っているうちに、毛様体筋がゆるんだり、縮んだりを繰り返し、緊張が取れ、レンズ(水晶体)も厚みの変化を繰り返して、仮性近視の改善を促します。一度、ご両親も体験して頂くと良いと思います。

 

<ワックについて> 当院では、仮性近視の訓練をご希望されるお母さんが多かったことから、平成20年8月に、上記のワックという仮性近視の治療の機械を導入しました。この機械は、ご希望の皆様が気軽に使って頂けるよう、診察時間内に無料開放しております。ご希望の方がいらっしゃいましたら、受付におっしゃって下さい。使い方などをご説明いたします。 繰り返しになりますが、目薬、ワック、生活指導で回復する子供がいることも事実ですが、全く効果がないお子さんもたくさんいます。ご希望される方は、このことをご理解の上、ご使用下さい。

 

学校検診でたくさんのお子さんが受診されます。単に視力を知りたいだけの方、仮性近視かどうかの検査をご希望される方、検査をせずに点眼治療をご希望の方、眼鏡をかけたい方、様々です。 子供の近視に対する考え方は医師も保護者の方も様々ですので、医師と相談の上、方針を決められることをお薦めします。

よくあるご質問

どのくらいまで視力が落ちたらメガネが必要ですか?

0.5より下がってきたらメガネを考えて良いかも知れません。小学校に上がると黒板の字が見えにくかったり、スポーツするときに遠くのお友達の顔が分からなかったり ボールなどがみえにくかったりすることで授業に影響が出る場合があります。また、夕方や雨の日は暗くなるのでさらに見えにくくなり、一人で登下校する際に交通事故などの危険性が出てくる可能性もあります。

 

メガネをかけたくない子供さんは、「まだ見えているからメガネは要らない!」と言うことがあります。いつもメガネをかけてなければならないわけではありません。授業中や夕方や雨の日の登下校の時のみといった使い方もあります。 目をしかめたり、目を近づけてものを見たりするならメガネをかけて楽に生活した方が、目の疲れなどもなく、授業などにも集中できますので、視力をみながらメガネの時期は検討されると良いと思います。

初めてのメガネは眼科で作った方がよいのですか?

そういうわけではありません。就学前や小学校低学年のお子さんは、検査をするときに、調節が入りやすいため本来より近視に出ることがあります。

これでメガネを作ってしまうと過矯正と言って強すぎるメガネになってしまいます。

 

見えすぎて目がいたくなったり疲れたり、強すぎるメガネは近視を進行させてしまう可能性もあります。そういう強すぎるメガネを防ぐために、点眼により本当の屈折を調べたり、雲霧法というやり方で視力を測定しメガネを処方します。

 

眼鏡屋さんでもそこをしっかり理解してメガネを作られると思いますので大丈夫だとは思いますが、強すぎるメガネを眼鏡屋さんで作ってこられるお子さんも時々みかけます。心配な方は眼科で処方箋をもらって眼鏡屋さんに行かれると良いでしょう。

メガネをかけると近視が進行しますか?

これはよくある質問です。私たちの目は一般的に20才過ぎまで近視が進んでいきます。例えば、6才で1.0だった子供が8才で0.5となりメガネを作ったとします。10才になって視力が0.3になったら、眼鏡をかけたから視力が0.5から0.3に下がった、と考えてしまいメガネのせいだと思うのです。しかし、この子は近視が6才から進んできておりメガネをかけなかったとしても近視は進んでいく可能性が高いのです。

 

上記のように強すぎるメガネをかけたり、ゲームを長時間したりなどの生活を長くすることで本来の近視の進行をより強めてしまう可能性はあるので、適切なメガネをかけることや、生活に注意しながら過ごすことも大切です。しかしながら、どんなに気をつけても成長に伴う近視の進行を防ぐことは不可能です。

コンタクトレンズではダメですか?

コンタクトレンズの項目でも書きましたが、コンタクトレンズには合併症があります。眼鏡は合併症がありません。コンタクトレンズの合併症は長時間装用することでその確率も上がっていきます。

 

コンタクトレンズは非常に優れた矯正効果があり便利なので初めからコンタクトレンズをつくってしまうと、メガネをかけなくなってしまいます。コンタクトレンズを始める前に抵抗なくメガネをかける環境を作ってあげるとよいでしょう。

オルソケラトロジーで近視の進行が抑えられると聞いたのですが?

オルソケラトロジーで近視の進行が抑制されるという報告も確かにありますが、まだ一般的な考え方ではありません。効果がはっきりと確認されている方法は、アトロピン点眼(目薬)等や累進屈折力レンズ(メガネ)しかありません。

 

上記のように、副作用の問題や効果が不十分との理由で実際は使用されていないのが現状です。

 

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